皆さんこんにちは、ニューロフィードバックセラピストです。
当院でセラピーを受けられる患者さまには「ニューロフィードバックなんて言葉、初めてききました」という方が多いです。
「脳波を自分でコントロールしていくトレーニング方法」というご説明をし、何やらコードが数本ついたモニターの前に座っていただくのですが、皆さんはじめは少し緊張した面持ちでいらっしゃいます。
ほとんどの方にとって、ニューロフィードバックは全くの「未知」のものだと思います。ですから、少しでもニューロフィードバック療法について知っていただき、その可能性をぜひ利用していただければと思うのです。
ニューロフィードバックの技術自体は、1950年代から1960年代にかけて、ジョー・カミヤ(シカゴ大学研究者)とバリー・スターマン(カリフォルニア大学研究者)によって研究が始められました。2人とも当時競争が激しかったNASAのプロジェクトに関わっており、宇宙飛行士のパフォーマンスを上げるために彼らのトレーニングを行っていました。
その後、医学の分野でもその可能性が注目されるようになり、てんかん、ADHD、うつなどの治療法のひとつとして広く臨床の場にまで普及してきました。
心と体は切り離すことのできないもので、心がしんどいとき、からだにも何らかのしんどさ、不調を抱えていることが多いです。
ニューロフィードバックはそのからだ、特に「脳」の部分に作用します。ただ、つらい気持ちを完全になくしたり、病気を完治させるといったものではありません。
自分自身で脳のパターンを調整することで、脳がより健康的に効果的に働くよう促す方法だと言えます。
「こころ」がはいっている「からだ」、その土台を、脳からのアプローチでサポートする、そんなイメージを持って当院ではニューロフィードバック療法を進めています。
ニューロフィードバックの詳しい流れ、内容については、過去のブログ等にも掲載していますので、ぜひご覧いただければと思います。
JR尼崎駅南側徒歩3分 心療内科・精神科
たかはしこころのクリニック