みなさんこんにちは、ニューロフィードバックセラピストです。

 日中はまだまだの暑さですが、朝晩と少し秋の風を感じてきたような気がします。

 

 最近、ニューロフィードバックをご希望される患者さまが増えてきました。セラピストとしては、とても嬉しく、有難いかぎりです。

 ニューロフィードバックについてご質問いただく機会も増えたので、今回は改めて、ニューロフィードバックセラピーで扱う「脳波」についてご説明させていただこうと思います!

 

 当院ホームページの「自費診療」欄、「ニューロフィードバック」のページには、当セラピーについて、「通常自律的に調整されている脳の活動を音と映像によってフィードバックすることで、望ましい脳の状態を作るトレーニング」だと記載しています。が、我ながら初見ではちょっとピンときませんよね。

 この「自律的に調整されている脳の活動」とは、ここでは「脳波」のことです。

 ニューロフィードバックとは、とても簡単に言ってしまうと、「いい感じの脳波状態を自ら作り出す」トレーニングだと言えます。

 

 では、この「脳波」とはそもそも何なのでしょう。

 

 「脳波」とは、脳から出現する「電気的信号」を記録したものになります。

 脳を構成している細胞のひとつに、脳神経細胞(ニューロン)があります。この細胞は、脳内に数百億、もしくは千数百億ほどあると言われています。脳内にはこのニューロンによって大規模なネットワークが形成され、身体のさまざまな部分への信号がニューロンからニューロンへと伝達されています。

 このニューロンからニューロンへの伝達は電気信号によってなされており、脳内では常にこの電気信号が行き交っています。

 多数の細胞間をこの電気信号が行き交うことで、集合的な電気活動となり、「脳波」として記録されるにいたるのです。

 

 脳波の計測は、頭皮に電極を貼り付けることで行います。

 

 ニューロフィードバック療法は、この「脳波」をリアルタイムでフィードバックすることで、より望ましい脳波を患者さまご自身で出せるよう脳の学習をうながす、というしくみになります。

 学習によって自律的に脳波のコントロールが行われるようになりますと、ゆっくりとですが、リラックス状態を作れるようになったり、衝動性を抑えられるようになったり、といったことが期待できます。

 

 少し「脳波」について、知識を深めていただけたでしょうか?

 また、ニューロフィードバック療法についてご興味、ご質問等ありましたら、気軽にお問合せください。

 

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 たかはしこころのクリニック