みなさんこんにちは、ニューロフィードバックセラピストです。

 

 今回は、脳と身体の関係についてお話させていただきます。脳とこころ、そして身体は当然ながら切っても切れない関係にあり、お互いが強く影響し合っています。

 今回はその中でも特に、脳とお腹、腸の関係についてお話させていただこうと思います。

 

 口で咀嚼した食べ物は、胃で消化され腸で吸収されます。この腸と脳との間には、深い深い関係があることが近年の研究でわかってきました。これを「脳腸相関(のうちょうそうかん)」と言います。

 緊張や不安を感じると、お腹が痛くなったりしますよね。これは脳から腸への影響の例ですが、逆に腸で吸収された細菌などが脳にストレスを与えることも分かっており、精神疾患との関連性も注目されています。

 

 この脳と腸の密接な関係が、悪い方向に働いてしまう原因のひとつとして、「リーキーガット症候群」またの名「腸管漏れ症候群」が挙げられます。

 まず、腸内細菌の働きや炎症等で小腸の壁に小さな小さな穴が開いてしまいます。これによって、本来であれば取り込まれるはずのない異物が血管内に漏れ出し、様々なアレルギー症状を引き起こしてしまうのです。

 また、この腸管が開くことで、脳を防御する血液関門も開いてしまう可能性が、近年の研究で明らかになっています。開いた血液関門からは、さらにウイルスや病原菌が脳に入り、脳炎症を引き起こすことが指摘されています。

 

 この、「リーキーガット症候群」また脳炎症を引き起こしてしまう食べ物のひとつとして、小麦が挙げられます。

 日本で使用されている小麦の多くは海外から輸入されたものです。この小麦には「グリホサート」と呼ばれる残留農薬が含まれており、小麦から作られたパンなどの製品からもグリホサートが検出されています。また、もともと小麦に含まれるグルテンが、腸壁を荒らし、腸の粘膜細胞の結合を緩めてしまうこともわかっています。

 

 ニューロフィードバックトレーニングでは、初回の計測と問診の時間を多く取り、お話いただける範囲で食生活などもお聞きするようにしています。脳と腸は非常に深く関係しており、脳波にも影響を与えうるからです。

 

 パンなどの小麦製品はお手軽でとても便利ですから、すべてを遮断することはかなり難しいと思います。食生活を振り返るひとつのきっかけとして、「脳腸相関」というワードがお役に立てば幸いです。

 

 

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 たかはしこころのクリニック