みなさんいかがお過ごしでしょうか?ニューロフィードバックセラピストです。

 前回は良いところで終わってしまいました。。。

 

 ニューロフィードバックでは、約20分間モニターの前に座って、それだけで脳のトレーニングになるんです!と言ってしまうと、なんだか本当に怪しい売り文句のようですね。。。

 

 今回は、なぜ「モニターを見る」ことが脳のトレーニングになるのか、その仕組みをお話させていただこうと思います。

 

 ニューロフィードバックでは頭皮と耳たぶに電極を貼り付けますが、その電極から電流が流れる、脳を刺激する、といったことはないと以前お話ししました。

 では、何が脳のはたらきを促すのか。それは、モニターの映像、画像なのです。

 

 脳波は頭皮の電極でキャッチされ、増幅器を通して、コンピュータ画面に波形としてあらわれます。

 そしてそのコンピュータで、セラピストはあらかじめ「たくさん出てほしい脳波」と「あまり出てきてほしくない脳波」の周波数を設定しています。

 

 「たくさん出てほしい脳波」があらわれると、モニターに映されているゲームが速く進みます。逆に「あまり出てきてほしくない脳波」が多くあらわれると、ゲームがなかなか進みません。

 ゲームが進むたび、「プ、プ、プ」という電子音も一緒に鳴ります。

 ゲームと音がテンポよく進むと、それは脳への「報酬」になります。単純に気持ちが良いのです。逆にゲームがなかなか進まず、リズムよく音が鳴らないと、脳はテンポよく進むよう状態を変えようとします。

 

 これが、脳が自ら学ぶ「可塑性」を利用した、ニューロフィードバックになるのです。

 

 次回に続きましょう→

 

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 たかはしこころのクリニック