みなさんこんにちは、ニューロフィードバック®セラピストです。

 お久しぶりの投稿になってしまいました、、、

 

 今日は、「ニューロフィードバック シンフォニー イン ザ ブレイン」という本の中で紹介されている、アメリカ、カリフォルニアに住むブライアンという男の子についてご紹介しましょう。

 

 ブライアンは、両親と共に南カリフォルニアに住む男の子です。

 ブライアンはブライアンが2歳のころから、幼稚園のなかで落ち着きのなさや苛立ちの激しさ、指示された動作を他の園児と一緒にできないといったことがあらわれはじめました。

 そして6歳になると、さらに感情の激しさが増し、突然激怒したり、暴力的な行動を取ったりするようになりました。学校はブライアンに、「感情障害児」というレッテルを貼り、転校させることを要求しました。また、EEG(脳波)検査の結果てんかんという病名がつけられました。

 薬物投与がはじまり、効果が薄いとみられると、色んな薬を試されました。薬が効いている間は、ブライアンは「おとなしく」過ごせますが、薬が切れると衝動的な行動がさらに激しくなりました。また、別の薬では活気がなく、ただぼんやりしているだけになってしまい、母のスーは「まるで拘束着をきせられているようで、かわいそうだった」と振り返ります。

 その間にもブライアンは成長し、中学、高校と進学していくことになります。衝動的で暴力的な行動はさらに激しさを増し、身体が大きくなったことからさらに危険視、問題視されるようになりました。

 

 困った両親は薬物ではない新たな治療法を求めて、カリフォルニアのニューロフィードバック®研究者、臨床家のアイエーズのもとを訪れます。

 

 アイエーズはブライアンに簡単なニューロフィードバック®を行いました。

 それは、左耳と頭頂の間の位置に電極を張り付け、赤と緑の2つの光源がついた小さな箱を接続する、というものでした。赤い光がつくと脳が注意を向けている状態、緑の光がつくと脳がリラックスしている状態にいるということを示します。緑の光が点灯して赤の光が消えたままになるように、ブライアンは練習しました。何回か練習すると、意識せずに深くリラックスした状態になること、つまり緑の光だけが点灯した状態にできるようになりました。

 

 両親がブライアンの驚異的な変化を感じるのに1か月もかかりませんでした。以前なら癇癪を起していた場面で自分自身をコントロールできるようになっていたり、弟と仲良く学校から帰ってきたり、家族とのおしゃべりに参加し楽しむようになったり、学校のクラブ活動に参加したり。癇癪をおこすか、抜け殻のようになるかのどちらかだったブライアンが、活気に満ちて意欲的にものごとに取り組むようになったのです。さらに、ニューロフィードバック®が60セッションを超えたころには、長い間飲んでいた薬を飲まなくてよくなるようになりました。

 その後、ブライアンは高校を卒業してカレッジに入学し、活き活きとした生活を送られるようになりました。

 

 ニューロフィードバック®は、脳がより望ましく働くようにトレーニングをするセラピーです。薬物投与を繰り返され、家でも学校でも「問題児」扱いだったブライアンが、ニューロフィードバック®によって、活気をとりもどし、毎日の生活を豊かにする第一歩を踏み出しました。

 脳のはたらきはひとそれぞれ違っています。ニューロフィードバック®はそれぞれの脳の状態に合わせて、より適切に働くよう調節していくことができます。

 

 このブライアンのお話は、ジム・ロビンス著「ニューロフィードバック シンフォニー イン ザ ブレイン」におさめられています。

 

 大きな可能性を秘めるニューロフィードバック®、まずは自分の脳波の状態を知るところから始まります。

 気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

 

 

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