皆さんこんにちは、ニューロフィードバックセラピストです。

 

 今回のタイトルは「脳波を操れば成績があがる?!」です。

 ますます、ニューロフィードバックが疑似科学的な、怪しい療法だと思われてしまいそうですが、、、

 

 ニューロフィードバックはこれまでにお伝えしてきたように、主にうつ病、ADHD、ASDの方に効果のある介入方法だといわれています。

 そして、ニューロフィードバックはこういった治療目的での介入方法以外の場面でもその効果が注目されているのです。

 それは「パフォーマンスの向上」です。

 

 スポーツ選手、アーティスト、ビジネスマン、それぞれの分野で高いパフォーマンスを求められる人たちは数多くいらっしゃるでしょう。

 普段の生活の中でも、重要な受験、商談やプレゼンテーションの場で、次のプレーで勝負が決まるという場面で、緊張や不安がまとわりつき本来の自分の成果が出せない、そんなお悩みを持つ方も少なくないように思います。

 よく、スポーツ選手が「ゾーンに入る」と言われることがありますね。研ぎ澄まされた超集中状態と言われます。この「ゾーンに入る」状態は脳波と深く関連しているのではと言われているのです。キーとなるのは、シータ波、アルファ波、ベータ波の出現バランスです。

 パフォーマンス向上をひとつの目的として行われるトレーニングを「アルファ・シータトレーニング」といいます。そこでは、アルファ波とシータ波が交互に出現する状態、クロッシングを目指していきます。このトレーニングでは、目を閉じていただいて、聴覚のみでフィードバックを行っていきます。

 

 とはいえ、ニューロフィードバックが成績の向上に直結する、と申し上げることはできません。これから研究が進んでそうなればいいなぁとは思います。

 ニューロフィードバックによって脳波が整理され、安定してくると、これまでの集中度の度合い、リラックスの度合い、睡眠の度合い、そういったものが変化していきます。すると、それに伴って、「身体が軽い」「頭がすっきりしている」「なんか今までと違うなぁ」そんな感覚が得られることが多いです。その状態を安定させていく先にパフォーマンスの向上がある、というイメージです。

 

 私も、ニューロフィードバックについて学ぶまで、脳波がこんなに人の生活に影響を与えているなんて思いもしませんでした。

 私たちの頭の中に常に出現している脳波、それを少しでもコントロールできるようになること。それは生活の質を高め、自分の中にある可能性を新たに見出すことになるのではと感じています。

 

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 たかはしこころのクリニック