みなさんこんにちは!

 今回はいよいよ最後に残されたひとつ、ハイベータ波についてお話させていただきます。

 

 ハイベータ波は、22~36Hzの、その名の通りベータ波よりさらに早い波で、集中しているとき、緊張しているときにあらわれます。過剰なハイベータ波は、不安や怯えなどストレスを強く感じている状態をあらわすこともあるので、そういった場合はニューロフィードバックで抑制をかけていきます。

 また、心だけでなく身体の緊張状態を反映することもあり、ハイベータ波が高い方は、常に首や肩にこりがある、身体が力んでいるなど、特に身体の不調と関係する方が多い印象です。

 

 ここまで3回に分けて、デルタ波、シータ波、アルファ波、ベータ波、ハイベータ波の5つの脳波について、それぞれどんな状態のときにあらわれるのかみてきました。

 

 それぞれ基準となる周波数帯域(〇Hz~〇Hz)とともにお話してきましたが、この周波数はあくまで目安で相対的なものです。インターネットなどで少し調べてみると、書いている人によって目安とする周波数帯域が微妙に違っていることもあります。

 

 そして、良い脳波・悪い脳波というのもありません。その人が何をしようとしているのか、どういう状態にあるのかによって、周波数帯域のバランスは変わってきます。

 前回でも少し触れましたが、ある場面(眠っているとき、仕事や勉強をするとき、など)において、それぞれの場面に応じた周波数の脳波があらわれていることが大切なのです。

 

 当院のニューロフィードバックセラピーでは、現在どういった脳波があらわれているのかを知るために、まず脳波の測定をします。そしてその結果に応じて、活性化・沈静化・安定化の3種類のトレーニングを行っていくこととなります。

 

 ここまで、それぞれの脳波についてお付き合いくださりありがとうございます^^

 ではまた次回に!

 

 

 JR尼崎駅南側徒歩3分 心療内科・精神科

 たかはしこころのクリニック