前回からの続きです(^^)。

 

大沢博先生は、オーソモレキュラーなどの知見をもとに、精神症状と食事・栄養の関係性を早くから訴えてこられました。

大沢先生は医師ではないので、医師からはあまり注目されてこなかったかもしれませんが、日本における心療内科、精神科領域の栄養療法の歴史を語る上では、欠かすことのできないお一人です。

日本におけるオーソモレキュラーの普及、発展には、何をおいても溝口徹先生、柳澤厚生先生の名前を挙げなくてはならないでしょう。

溝口先生は、主観的な診断に傾きがちな心療内科、精神科領域で、血液検査などをもとにした身体・代謝ベースの臨床診断、治療を提唱された点で特筆されるべきです。

溝口先生は、従来は精神的、性格的なものとしてみなされていた“こころの症状”が、実は栄養的、身体的に原因を持つ場合があることを示されました。

これは、従来の血液検査の解釈とは全く異なりますが、データを恣意的に解釈するものではなく、生化学的な理論を背景に解釈するものであり、一定の理論的客観性を持ち、臨床的にも有用であることが知られています。

柳澤先生は、国際オーソモレキュラー医学会会長、日本オーソモレキュラー医学会代表理事、点滴療法研究会会長として、国内外においてオーソモレキュラーの発展、普及に尽力されています。

柳澤先生は、20184月に国際オーソモレキュラー医学会国際大会を日本で初開催され、20197月には日本オーソモレキュラー医学会の第1回総会を東京で開催されました。

柳澤先生は、他にもオゾン療法、キレーション療法などの普及に努めておられます。点滴療法研究会のセミナーは、実践的で現場ですぐに導入できるよう配慮されているので、勉強になります。

 

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たかはしこころのクリニック